木葉功一のブログ

~テキスト倉庫と日記~

月: 6月, 2017

「コントロールしようとする意志と、分裂の痛みは同時に生まれる。コントロールの目的は、痛みを止めることにある」

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セルフコントロール、ではなく、コントロールの放棄、なんだと思う。自分の体が上げてくる要求=感覚や感情にそのまま従う。体とマインドの主従関係を可能な限り逆転させる。親からされたことを、子供にではなく、まず自分に対してするのをやめる(あるいは真逆のことをしてみる)。

自分にそれができるようになると、自動的に子供にもできてると思うし、自分で自分をコントロールしようと葛藤する気配=イライラした雰囲気が、子供を自分の情緒に巻き込み連鎖を作るきっかけとなるので、そのパターンの始まりも防げると思う。

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「人間は1つの領域で無理をすると、他の領域で自制心を発揮するためのリソースが減ってしまう」「自制的な行動をとることは、自我を消耗させるだけでなく、自我を不機嫌にする」「自制という行為そのものが、本質的に人を不機嫌にするのではないか」

人はなぜ不機嫌になるのか:自制心と怒りの研究

人が不機嫌になるのは「コントロールする側と、される側の、2つに自分が分裂したことに気づいてしまった」からだと思う。物理的には1つしかない自分が、心理的に2つ(あるいはそれ以上に)引き裂かれ、リソース不足やエネルギー不足に陥ってしまったと錯覚し、傷つき、恐れ、怒ってしまう。

よく「自分の機嫌を取ることが大切」と言うけれど、「不機嫌を解消する」「上機嫌でいる」とは、「心理的な分裂を解消する」「自分を裂かない」ことだと思う。するとやっぱり「コントロールしようとする意志」というか、自分を自動的に切り分ける心のモードが問題になってくる。

コントロールしようとする意志と、分裂の痛みは、同時に生まれる。なので、コントロールの目的は、痛みを止めることにある。

痛みをなくすことができれば、自分や相手や環境をコントロールする必要はなくなる。でも痛みそのものを麻痺させてしまったら、自分という意識や感覚も消える。なので「自分が裂けてエネルギーを失う」という脳神経が作り出す錯覚を、「それはお前の錯覚だよ」と脳神経にインプットして上書きしてやる。

「子供の前でいつも上機嫌でいるのが理想的な親」という話があるけど、いつも上機嫌な親は子供の脳に「自分と親が分かれていても、痛みはないしリソースも減らない」という回路を刻むんじゃないかと思う。それと同じことを自分にしてやる。具体的には体にサレンダーする。

俺達は普段、意識は肉体(=無意識)を好きなようにコントロールしているという錯覚を持って生きている。でも現実には肉体が意識を支えてる。貧血を起こして脳に血液が回らなくなるだけで、俺達は失神して意識を失う。人間を構成しているものは圧倒的に肉体であり、人間の意識はその働きから滲み出して凝結されたエキスで、体の一番上に貼りついている。エキスなので肉体よりも次元は高いが、貼りついている存在なので、肉体なしには維持も存在もできない。

それで不機嫌さの話に戻るけれど、不機嫌さ=心理的な分裂は脳神経が作り出してるもので、体から脳へのオーダーじゃない。よく「体が嫌がってる」と言うけれど、体だけなら大抵のことは受け入れ経過させてしまう。体が嫌がるのは、脳神経から降ろされる理不尽なオーダーだ。脳が脳のためだけに出す命令に体はコントロールされたくない。

つまり不機嫌さ=心理的な分裂は、脳が脳の都合で作り出した錯覚であって、実際に起きていることは、「脳神経が脳神経を守るために、痛みを作り出す信号を肉体に与えて、脅してる」だ。このパターンは「親が親自身の都合のために、教育と称して子を脅す」と似ている。子供を見下す親のように、脳は体を見下している。

「親が親自身の都合のために、教育と称して子を脅す」を無くすには、親が都合を捨ててしまうか、都合を子供の下に置く。そうすれば子供への見下しもなくなる。同じ理屈で、脳の都合を肉体の下に置くことで、脳の肉体に対する見下しはなくなり、不機嫌さ=心理的な分裂も消える。

これをするには「『脳=意識』が肉体にサレンダーする」くらいの強い姿勢が必要だ。それでようやくマインドと肉体が対等になるかどうかだと思う。それほど俺達は強烈かつ無自覚に、肉体を見下し、依存している。教育者かつ管理者のつもりで、実は圧倒的に子供の存在に支えられてる親のように。

(サレンダー=明け渡す。その結果、相手や物や環境と自分の中味が入れ替わる)

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単体で現れてくるように見える病は、「ここで生き方を変えることで、この後の寿命と人生が変わる」流れの分岐点なのだと思う。

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午後から病院。胃の組織検査の結果。良性。特に病名なし。あえて言うなら胃のびらん。良かった。しかし気分が悪い。
背中の鈍重な痛みの原因は、肝臓や膵臓ではなく胃であることがわかったけれど、食事中から始まる全身のかゆみと、食後の強烈な眠気の原因は不明。
「アスピリンのアレルギーってことは?」と聞いてみると、中央病院の医師は「ありえますね」と。

薬には敏感な体質になってると受診するたび言ってたのに、「統計的にはそういう人ほぼいない」「患者さんが薬嫌がるので、副作用表示細かく書くのやめた方が良いと僕は思う」など、俺の言葉と体を状態をカウントせずに、薄笑しつつ一週間分アスピリンを出したかかりつけの医者と、それを数日分でも飲んでしまった自分自身に腹が立つ。

生活習慣の乱れ、ストレス、油分をたくさん使った料理、これらが肝臓や膵臓ではなく胃を傷めていたことはわかった。生活習慣は整えるし、ストレッサーが何かはわかっているので早いうちに取り除く。食事はしばらく油を抜く。これで体調そのものは改善するはず。

納得いかないのは、患者側の「体の変調」と、医療側の「検査結果異常なし」の間に置かれた、肉体のリアルな状態に関して、医療側がそれ以上深く調べることをせず、「様子見」として放置することだ。立派な腫瘍や疾患にならないと体調不良は無いことにされるし、薬が起こすトラブルに関しても、事前に嗤って可能性を否定し、事後にそれを認めない。

こっちは大病になって取り返しつかなくなる前に、兆しを調べて原因を探り、手を打ちたいと思ってるのに、そこをサポートする予防的な姿勢が今の医療機関にはまったくない。ストーカーが怖いと言ってきた人を「まだ事件じゃない」と帰してしまい、その人が襲われたり殺されてから捜査を始める警察と同じだ。

これは被爆に関する対応とも通ずる。決定的かつ取り返しのつかない症状が出てからでないと、専門機関や責任機関は事前に嗤って可能性を否定し、事後にもそれを認めようとしない。

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今回自分がナーバスになったのは、父親が長いこと胆石を持っていて、それを胆嚢ごと摘出した後、5~6年で肺癌になり、発見時すでにステージ4で、半年後に他界してしまったからだ。癌とわかるずいぶん前から体調の不穏さを感じていたらしく、「俺もうあんまり長くないぞ…」と冗談めかして言ってたらしい。胆石を取ったのが俺とほぼ同じ年齢の時で、復調後2~3年は普通に働き、休日は元気にゴルフなどしていた。しかし先のようなことを頻繁に口にしていたのであれば、本人的にはずっと不穏な体調が続いていたのだと思う。

父親の死に際して思ったのは、病がもたらす人間の死には、数段の明確なステップがあって、1~2年単位のスパンで見たとき別々の病気にしか見えないものが、5~10年単位でスパンで見ると一つの流れになっているということ、そしてその流れを導くのは、その人の性格と生活習慣=「癖」なのではないか、ということだった。

単体で現れてくるように見える病は、「ここで生き方を変えることで、この後の寿命と人生が変わる」流れの分岐点なのだと思う。大抵の人は、この分岐点で治療を受けて回復すると、性格や習慣を変えることなく、そのまま元の生き方に戻る。肉体が提示するナビゲートをマインドが無視してしまうのだ。

病気は心身の分裂が具体的なかたちをとったもので、本当の死因は「心筋梗塞」や「胃癌」などではないと思う。そこに至るまで無視され欺瞞され、抑圧されてきたことが山ほどあって、体が自壊してサインを出しても、「あるけどない」ことに当の本人がし続けてきた結果だと思う。

父親の場合、何らかの「あるけどない」を肝臓が引き受け、胆石をつくった。胆石と胆嚢を取り除くと、肺がそれを引き受けた。病名は「胆石」であり「肺癌」であったけど、それは父親なりの無理無茶抑圧を、内臓が順番に引き受けた結果だ。

俺の場合も、何らかの「あるけどない」を肝臓が引き受け、胆石を作った。胆石と胆嚢を取り除くと、胃がそれを引き受けた。今回病名はつかなかったが「良性」とされた何かはできてた。俺なりの無理無茶抑圧を、内臓が順番に引き受けた結果だ。

肉体を破壊する真犯人は患者本人のマインドだ。俺が今のマインド=性格の癖=生き方をこの分岐点で変えなければ、最終的に医療システムのお世話になるしかなくなるし、もしその時医療システムが今のように機能していなかったり、経済的な事情から利用することができなければ、恐ろしい苦痛に苛まれつつ命を終えることになる。

そんな人生の幕引きになるのはごめんなので、この夏から生き方を変えていく。まずは「あるけどない」を今引き受けてくれている、胃の声をよく聞き、従ってみる。

「ある」けど「ない」のグレー状態で「問題ない」と医者から言われ、「そっか (*‘∀‘)☆」と思って元の生活に戻り、数年後さらに重い症状が出て、「慢性」「悪性」「緊急入院」で「えええー!(>_<)」となっちゃうパターンはヤなのさ★