小説「ルビー・ザ・キッド」のための覚え書き

投稿者: kibakoichi

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(最初から思い入れなく必要で描いていたけれど、3.11後の今となっては、拳銃はものすごくカッコ悪いもの、オスの幼稚さと恐怖の明確な象徴だと思っている。フリーキーで凶暴で、裏返った劣等感のシンボルだ)

→(ベレッタとウージー以外は、思った以上に簡単に扱えた。特にM16ライフルはオモチャの空気銃のような感覚だった。44マグナムは片手で撃てたしよく的に的中した。使う側からしたらこれは本当にリアリティがないと思った。的になる方の人間からしたら、一撃で命を奪われる凶器であるにも関わらず)→

→ (それは本当に大変な落差だった。この落差が人を殺すのだと思った。暴力も錯覚も落差の中に宿るのだと思った。引き金を引いた一瞬あとに、人間の肉体が血しぶきを上げて崩れ落ちても、殺人を行った当事者であるリアリティは当人には宿らず、ただ空白なのだろうと思った。その空白が笑いを産むと思った。笑いがサディズムを宿すと思った)

(暴力は抽象化の空白の中に宿る。なのでTHE END OF VIOLENCE は、空白を埋めて当事者になることでしか訪れないと、その後、モニュメント・バレーに行って感じた)

(女性の中に宿った男性的な暴力。セックスとステイタスとを引き替えにする。女の皮を被っているが、中身は遊牧民の首領のような男である。コントロールとフェイクの暴力。相手の男と自分自身を同時に壊すファム・ファタール。ふじこちゃん)

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